血液検査で、GOT(AST)、GPT(ALT)、ATP、γ-GTPなどが異常値となった。
本人はとても元気。何もしなくてもよいのだろうか?そんな疑問を感じたことはないでしょうか。
肝臓は沈黙の臓器とも言われており、なかなか症状を出しません。異常値の原因を探り、それに対応した治療をしておきましょう。
肝臓癌
先天性
肝のう胞
脂肪肝
胆泥症
胆嚢炎
肝臓のイラストです。
肝臓内には胆嚢があります。胆嚢には胆汁が貯留しており、消化に関与しています。
肝臓の異常は大きく分けて、肝臓本体の異常と、胆嚢の異常に分けられます。
胆嚢は黒色に描出されます。
肝臓本体は黒と白の緻密な点で構成されます。
本来黒く描出される胆嚢が白く見えます。胆泥が貯留しています。肝臓本体に異常はありません。
肝臓本体が拡大し、内部の緻密な構造が破壊されています。
低脂肪化が重要です。
低脂肪のドライフードを選択します。ダイエット用や避妊・去勢後用の食事が該当します。病院にはより低脂肪な専用食があります。
若い子で肝酵素が上昇した場合、美味しすぎる食事が原因であることが多いです。
・手作り食
毎日の食事に野菜や果物を積極的に加えることも推奨しています。冷蔵庫にある旬の野菜を色々与えてみてください。「キャベツは好きだけどレタスは嫌い」や「旬のサツマイモは最高だね」など様々な表情を見せてくれますよ。
病院で入院やホテルの子のために用意している手作り食です。冷凍保存して、いつでも使えるようにしています。
右列:サツマイモペースト 左前:鶏肉 左奥;カボチャ
ウルソ酸(利胆剤)が治療にも予防にも有用であり、第一選択薬として使います。副作用は無く、価格も安いため安心して使うことができます。
肝臓の状態に応じて、サプリメントを併用する場合もあります。
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