新しいエコーの紹介をします。
ARIETTA(アリエッタ)850、と言います。
日立が販売する機種の中で一番の高性能であり、本来大学病院で使われているような機種です。
エコーが苦手なのは、大型犬全般(大きいのでビームが届かない)と猫の心臓(小さくて速い)、と言われています。
従来のエコーを大型犬で使う際には、ある程度精度を落とすことで深い位置まで観察していました。
それでも、大人しくできない場合、食後である場合、肥満である場合など、どうしても見えないケースもありました。
こちらは、先代エコーを使用した、我が家の”もなか”の心臓です。
8年半使い込んだ機種で、とても大人しいモデル犬で検査をしています。
この画像でも、営業さんからは「良く見えています」と評価を頂きました。
同時に、「能力の限界です」とも言われました。
次に、新しいエコーでの画像です。
モデル犬は同じですが、エコー自体は納品されて1時間未満、初めて触った時の画像です。
先代エコーの画像と比較して、きめが細かい画像となっています。
(より小さな点点で絵が構成されています。画素数が高いとも言えます。)
次に、心筋の収縮力を評価するときに使用する、Mモードの画像です。
上が先代、下が新エコーです。
先代
新エコー
こちらの方がよりはっきりと違いが感じられます。
Mモードは、先のデータを輪切りにして、厚みを計測するモードです。
先代では画像を作るだけで精一杯であり、Mモードを作る余力が残っていません。全体的に黒い画像となりました。
一方、新エコーでは、はっきりと血液を貯めている黒い部分と、心臓の筋肉の白い部分が、はっきりと層になって描出されました。
大型犬でこれだけハッキリ見えるのか、スゲーなこの機械、と純粋に驚いています。