愛知県、24人の感染を訂正 感染者の検体、他の検体に混ざる

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2020.04.13

愛知県、24人の感染を訂正 感染者の検体、他の検体に混ざる

今朝のニュースです。

PCR検査において人為的なミスが発生し、陰性である方が陽性と判定された事例が判明しました。

当初28人陽性と発表していたが、再検査により24人が陰性と判定された、という内容です。

その中には、入院先で2時間だけですがコロナ陽性の方と同室となった方もいたそうです。

 

前の記事にも書きましたが、PCR検査はそんなに簡単ではないのです。

A液入れて混ぜる→捨てる→B液混ぜる→捨てる→C・D・E液混ぜてPCR装置にセットしてスタートを押す、そんな検査です。

 

A液混ぜる、の様な液体を混ぜる時にはマイクロピペットを使用します。

先端にはチップ、と呼ばれる使い捨てのカバーを装着し、1回吸う毎に付け替えます。

(AskulさんのHPからの掲載です。色によって1回に吸える限界量が異なります。)

 

今回のミスは、

A液を吸引→陽性の患者さんの検体に混和

チップを交換をしないままB液を吸引→B液の中にコロナウイルスが入ってしまう。

その結果、以降の患者さんがすべて陽性となった、このような経過であったと予想します。

 

PCRあるあるです。「コンタミした」と言います。

「コンタミネーション(contamination)」の略称で異物混入を意味します。

 

大学生は「何にコンタミしている?A液?B液?C液?」原因を探すために、各液のPCR検査をします。

学生にとってはこれも練習です。これを繰り返して上手になっていきます。

(誰がコンタミさせたか、の犯人捜しでもあり、自分でないことをただただ祈る、そんなPCRです。)

 

今回は疑わしい材料は全廃棄となったと思われます。

 

A液入れて、B液入れてと・・・ほぼ同じ作業の繰り返し。

それが朝から晩まで、1か月継続、検査員さんたちは限界なんだと思います。

一刻も早く収束することを祈るばかりです。

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