新しい検査機器でできるようになったこと②

病院案内 診療案内 専門診療 健康診断 スタッフブログ 求人案内

スタッフブログ

2024.12.11

新しい検査機器でできるようになったこと②

こちらの機器は生化学の検査をします。

BUN、クレアチニン、ALP、血糖値、コレステロールなどが測れます。

 

この機種の良い点を紹介します。

①SDMAが計測可能である

国際獣医腎臓研究グループ(IRIS=アイリス)が、慢性腎臓病のガイドラインを出しています。

そこではSDMAが腎臓病の評価基準として組み込まれています。

従来は尿素窒素(BUN)とクレアチニンを使って評価していましたが、SDMA・尿タンパク量・血圧が組み込まれるようになりました。

IDEXX社のホームページにはSDMAの有用性が詳しく記載されています。

 

②外注でしか計測できなかった検査が院内で可能となった。

炎症を評価するCRP、尿タンパク量を数値で測るUPC、甲状腺ホルモン値が当日に検査可能となりました。

主要項目で計測不可能なのは、コルチゾールだけ、と言えるかもしれません。これも、そのうち測定できるようになるみたいです。

 

③みんなが使っている。

現時点において業界のシェアは50%程度あるそうです。

検査機器ごとに、正常値や計測結果には特徴・偏りがあります。

例えば、過去に使っていたアークレイはアルブミンが低くでる傾向がありました。

健康診断で使っていた富士フィルムは総コレステロールが高くなる傾向がありそうです。

大学病院に紹介するとき・他の獣医師に相談するとき・夜間の病院にかかる時、などは、同じ機器を使っていた方が共通理解を持ちやすいと感じています。

 

最期にコストのお話

検査セットが販売されており、1項目ずつ測るよりも割安となっています。

10種類測定するchem10、15種類測定するchem15を常備しています。

(SDMAを含むchem18は現時点では外注検査で使用することにします。)

今まで使っていたアークレイにもセットがあり、6項目で約3000円でした。

新しい価格は、chem10;4000円 chem15;5500円でスタートしています。

スタッフブログ一覧

2024.12.20
セミントラ 2025年1月中旬以降販売再開予定
2024.12.11
新しい検査機器でできるようになったこと②
2024.12.05
新しい血液検査機器でできるようになったこと① コストのお話も・・・
2024.11.18
今年のカレンダーの配布をはじめました→12月8日 終了しました。
2024.11.15
よもやまばなし 血液検査機器 と USJ