次に導入するレントゲンシステムはDR(デジタルラジオグラフィー)と言います。
CRとの違いはフィルムがあるか、ないかです。
CRはデジタルにはなりましたが、現像機に挿入するひと手間が必要でした。
DRではシャッターを切ったら、すぐに画像が生成されるようになります。我々がイメージするデジカメと同じになりました。
メリット①現像機のスペースが要らない
現像機は100cm×50cm×80cm程度の四角い箱です。それなりの大きさがあります。
現在この現像機は手術室に設置してあります。
これが無くなると手術室が広くなる♡ちょっとわくわくしています。
メリット②撮影後の移動が無い。
レントゲン室と現像機は扉を隔てた隣です。ただ、手を伸ばせばOKの距離ではありません。
一度部屋から出る必要があります。→動物たちを掴まえている人をレントゲン室に残す必要があります。
(レントゲン室内に山積みの段ボールは点滴です。レントゲン室=物置兼用は動物病院あるあるです。)
メリット③今後はDRが進歩していく
現在企業の研究開発費はCRではなくDRに注がれています。
画質は現時点でもCRより優れていますが、今後差は拡大していくと考えています。
データの移行問題
開院以来の11年分のデータが今のパソコンには蓄積されています。
これらを新しいシステムに、全部移動させるのか、一部移動させるのか(一部だとしたらどれだけ?)、全く移動させないのか、はとても難しい問題です。
スマホを乗り換える時、写真・動画をどれだけ移動させるのか問題と同じです。
データ量が多くなると機械には負担をかけます。
今のデータの中には、亡くなった子や、引越した子のもあります。→今後使わないデータがあります。
一方で、若い頃に撮影した画像と、今とを比較することで、異常が分かる場合もあります。→今後必要なデータもあります。
カルテを1件ずつ調べ、データを仕分けることはさすがに手間がかかりすぎます。どこかで線を引いて、一括で移行させなければなりません。
この度の結論です。
・5年以内に撮影した全てのデータは残ります。
・また、5年以内に撮影した方の過去11年分のデータはすべて残ります。
こちらは開院していた当時の愛犬、ダックスの”そら”くんの画像です。
今でも、「健康的な心臓はこのように見えますよ。」とか「首の背骨はこんな大きさですよ。」の時にお見せしています。
個人情報を全く気にすることなく使用できる画像です。
前足のプレートが懐かしいです。今は整形外科はしませんが、骨折した愛犬に、自らねじ回しをして装着したプレートです。
最後の撮影日は2015年でした・・・。この年が命日です。
5年以内に撮影していないので、個別に保護してもらうように頼もうと思います。
5年以内には撮影していないが、データを残しておいてほしい方は是非連絡を下さい。
(さすがに連絡は無いだろうと思っていますが、言ってもらえば残しますよ!(^^)!)
期限は4月末くらいまでです。