腎臓が悪い子は、腎臓病専用食を食べたほうが良いのか?というお話です。
結論は、我が家の”もなか”には腎臓病食は与えない、にしています。
腎臓用、低脂肪、避妊去勢用、一般的なフード、を並べてみました。
腎臓用≒高齢 | 低脂肪≒肝臓・胃腸 | 避妊去勢≒ダイエット系 | 一般的(一番人気) | |
タンパク |
3.8 |
6.6 |
8.3 |
5.7 |
脂質 |
4.9 |
2.4 |
3.1 |
3.6 |
カロリー |
406 |
318 |
332 |
387 |
ナトリウム |
0.03 |
0.05 |
0.15 |
0.1 |
リン |
0.06 |
0.33 |
0.24 |
0.19 |
粗繊維 |
0.9 |
0.6 |
1.9 |
0.9 |
腎臓食は低タンパク、高脂質、低ナトリウム、低リンを特徴としています。
フードは、タンパク・脂質・炭水化物で構成されており、何かが減ると他が増えます。
腎臓食はタンパクを減らしたため脂質が増えます。
低脂肪・避妊去勢後用は、脂質を減らしたためタンパクが増えています。
腎臓食は、低タンパク・高脂肪なのが問題なのです。
①太る 脂質が多い=カロリーが高い、です。
②便が緩くなる 脂質が多い→”もなか”は下痢がちとなります。
③筋肉量が減る 老犬は誰もが筋肉が減っていきます。その状況でタンパク質を減らすと、もっと筋力が減ると想像します。
大型犬は自力で歩行し続けてもらうためにも筋肉量の維持は大切だと思います。
タンパク質を減らせば、血液検査の数値は改善します。(尿タンパクは減るのかな?今後検証したいと思っています。)
イヌ、ネコにおいて、腎臓病食が生命を延長するという論文もあるそうです。
ただ、その代償として筋力が低下してしまうのです。
表の一番右端は、個人的に大好きなロイヤルカナン・セレクトスキンケアの組成です。
タンパクも、脂質も、ナトリウムも、リンも、高すぎず低すぎずで、いろんなフードの丁度真ん中となっているようなイメージです。
腎臓専用食のような極端な制限をすることなく、ある程度体に優しいフードで付き合っていく方が、楽しい老後になるのではないか?と考えています。