出入りの業者さんが、「はいえん」のサプリメントを新発売しました!!と来院されました。
「はいえん」と言われると「肺炎」を想像します。
咳に効くサプリメントって何だろう、と興味を惹かれました。
興味津々で説明を聞いていましたが、何かが違う、と感じました。
「はいえん」は「排塩」でした。食事中の塩分を取り除くサプリメントでした。
「排塩」って言葉はあるのでしょうか?
焼肉屋さんで煙を外に出す「排煙」は見たことがあります。
企業さんが新しい言葉を作ったのかな?ちょっと面白い、と感じました。
中身は白色のゼリーでした。
強い鶏の匂いがついています。
味は美味しいようです。
何でも美味しい我が家の”もなか”さんはモニターには不適ですが・・・「美味しい!!」とのことでした。
さて本題。
心臓病、腎臓病には低塩分食が推奨されます。
ただ、低塩分食は美味しくありません。
もう年なんだから、美味しいものを食べさせてあげたい、と考えるのは当然だと思います。(それで良いと思います。)
体重が減らない個体ほど長生きする、というデータはあります。(私もそう思います。)
塩分はあるけど美味しいものを食べさせてあげる。このサプリメントを使っていれば塩分の心配は無し!!
面白い商品だと思いました。薬を内服するためのおやつとして使うこともできるかもしれません。
ただ、ご注意を。
これを使ったら20%塩分が抑制されます、というような具体的な数値はありません。
口から入る塩分の量と、便に出る塩分の量と、血中の塩分の量を比較する、なんて検査はきっとできないんだろうな、と感じます。
主成分であるアルギン酸が、腸の中で塩分(ナトリウム)と結合し、アルギン酸ナトリウムになって排泄される、という化学的情報に基づく商品の様です。
実際に生体の中でどう反応するのか・・・。
新しい情報を待ちたいと思います。