昨今はコロナの影響で、セミナーがオンライン形式となっています。
先日の日曜日に心臓病のセミナーが開催されました。
講師である竹村先生のお話は、10年以上前から機会があれば積極的に聞いていました。
竹村先生の考え方が、私にとって「しっくり」くるのです。(面識はありません。勝手に追いかけているだけです。)
例えば今回の100分の講演の最後のスライドがコレでした。
スライドタイトル すべての疾患に該当する究極の検査項目
・動物の体重
・家族の笑顔
数字を挙げながら、診断・治療の細かな説明が100分続きました。
しかしながら、獣医師の技量・設備は様々ですし、飼い主さんの治療に対する気持ちも様々です。
よって、講演通りの治療ができるのケースはほんの一握りだと思われます。
そんな中、動物の体重が減らずに、家族が笑顔ならば、それが最適な治療である、という締めをされました。
抽象的な表現になるので、共感できる方は少ないかもしれませんが、とても「しっくり」きました。
今日検査をするべきなのか、今日薬を増やすべきなのか、など、悩む機会は多々あります。
ただ現在の状況が、
動物の体重が減っていない→動物の調子は悪くない
家族が笑顔→家族は困っていない
という状態ならば、うまくいっていると言える、という考え方に「しっくり」きました。