予防のターゲットであるノミダニは基本的には目で見えるサイズです。
布団にいてアレルギーの原因となるイエダニ等は対象ではありません。
ノミ・ダニは動物を吸血して生きており、自然界では野生動物や野良ネコが保有しています。
散歩コースや庭に、「野生動物が来る」「野良ネコがいる」ならばもらってくるリスクがあります。
どの期間予防するべきなのか?の答えは散歩の仕方により様々です、となります。
下表はダニの発生状況です。
夏~秋がピークです。冬には減少に転じます。
しかし、野生動物や野良猫が1年中いる環境では、冬期もリスクがあります。
これは国立感染症研究所が発表した、人におけるダニ媒介性感染症であるSFTSの発生状況です。
冬でも少数ですが患者さんは存在します。
これは、冬にもマダニが存在することを示唆しており、冬期も予防を推進する根拠となります。
結論
〇散歩に行く子はノミダニのリスクがある。
〇予防すべき期間の断定は難しい。
〇ダニのリスクを考慮するとフィラリアと同じくらいの期間(4~11月頃)は必要と思われる。
〇野生動物・野良猫が多い地域では、通年の予防も選択肢である。