ここから先は私見が多くなります。自分自身が理解しやすい様にまとめています。
動物において注目するべきアレルゲンは、食物・花粉・ハウスダストと考えました。
正常時と、食物アレルギーによる痒み発現時のイメージグラフを示しました。
青が食事、オレンジがハウスダスト、灰が花粉です。
赤い線を超えると痒み症状が発現するとします。
右の“痒み発現時”のグラフは、青で示す食物の項目が拡大し、限界である100を超え、痒みを発現した状態だとします。
これを解決するには、食事を低アレルギー食へと変更することが必要です。
低アレルギーフードへ変更し、おやつも止め、痒みが止まりました。しかし、半年後痒みが再発したとします。
次の一手を考えます。
食事が合わなくなったから、もっと痒くない食事を探そう!でしょうか?
先の図はアレルゲンの量を均等に表記しました。
ただ、実際はこのグラフのようになっていると考えています。
アレルゲンとしては灰色で示した花粉が一番強く、食物やハウスダストは弱いと考えています。
例えば春は、花粉の影響が大きくなります。(正常時の倍にしてみました。)
一方冬は、花粉の影響が少なくなります。(正常時の半量にしてみました。)
あくまでイメージですが、花粉にはこれくらいの力があるように思います。
アレルギー性の痒みは、アレルゲンの足し算によって発現します。
花粉が多い時期は、何を食べても(食物アレ対策)、どれだけ掃除をしても(ハウスダスト対策)、痒みが発現する可能性があると思います。
これが食事の効果が無くなった、と感じる理由だと考えます。
食事の効果は発現しているはずです。ただ、季節が悪いんです。
(春の花粉を多く表記しましたが、秋の花粉に反応する子もいると思います。)
食事は以下の様にお勧めしています。
・主食はドライフードの低アレルギーフード1種類にしましょう。
缶詰、半生、他のフードとの混合、定期的な銘柄変更等はお勧めしません。
・おやつは中止です。
・野菜・果物(野菜果物原料のおやつ)は何を食べてもOKです。
以前は、これでも痒いなら、別の低アレルギーフードを次々に挑戦していました。
フードの抗アレルギー力によって、価格は徐々に上昇します。
今は、「人の花粉症のような状態です。季節が過ぎるまでしばらく薬を使いませんか?」とお話しています。
もう少し本音を書くならば、「人の花粉症が食事で治ったと聞いたことありますか?」と思っています。