こちらは、人のお医者さんである、吹角隆之先生の論文
「皮膚科領域におけるアレルギーと環境因子-化学物質過敏症への環境医学的アプローチとその皮膚症状について-」内の図です。
アレルギーが風呂桶を使って説明されています。
8本ある水道の蛇口から、8種類のアレルゲン(食物・化学物質・吸入抗原・・・)が出て、水をためています。
風呂桶は抵抗力を示します。
風呂桶がアレルゲンで満たされ、いま縁を超えようとしています。
これが縁を超えた時=アレルゲンが抵抗力を上回った時、痒みが発生します。
治療は、それぞれの蛇口の原因を突き止めて締めることです。
獣医業界では、日本全薬工業さんがコップモデルで説明しています。
食物、感染症(ノミ・ダニ)、皮膚バリアの低下などの原因が積み重なり、コップを超えた時に痒みが出ます。
コップの縁を高くするのがスキンケアであり、コップの中身を減らすのが食事変更や掃除と考えます。
アレルゲンは足し算方式であり、限界を超えた時に痒みが発生する、
この考え方がアレルギーを理解するうえで重要だと考えています。