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うちの子に「できもの」ができちゃった。こんな診断をします。
2017.10.02.
”もなか”は5才半となりました。
大型犬は小型犬よりも寿命は短いです。
まだまだ元気ですが、すっかり”おばちゃん”の年代になってきました。

9月末の台風で弁天池公園のドングリの木が、幹の部分から折れました。
後方の三角コーンで折れた枝の周囲を囲んでいます。
あまりない光景ですので記念にパチリ。

顔に光があたり、珍しく目が見えます。
「来年のカレンダーに・・・」、
わかっています。こんな適当写真では即却下です。
とりあえず画面中央のリードを消さないとダメでしょう。






こちらがそのできものです。
左わきにあります。
直径1cm程度、赤色のできものです。
結構大きいな、色が血色だな、パッと見は嫌な感じがしました。


こういう場合は、できものに針を刺して、針穴に入ってくる少量の細胞を顕微鏡で見ます。
”もなか”は朝6時台に針を刺されました。

これを針生検と言いますが、これによりできものが、

手を出さなくてもいいものなのか→脂肪・血・液体・ニキビなど

あるいは、要注意なものなのか→悪性あるい良性の腫瘤

を大別することができます。


いわゆる”ニキビ”はこんなように見えます。

濃い紫で、形が不揃いです。これは、老廃物の固まり=ニキビと表現します。
皮膚から浮いてくる「フケ」を染色するとこんなように見えます。

癌はこんなように見えます。

紫の丸いものが細胞の核です。
核は細胞一つに一つ存在します。
核の大きさのばらつきが大きいほど、頻繁に増殖・分裂している合図であり、悪性度が高いことを示します。
これは皮膚がんの1種、肥満細胞腫です。
”もなか”のできものが、これでなくて良かった、と思いました。これであったなら即日手術でした。

さて、”もなか”の結果です。

紫の丸いものが見えます。つまり良性あるいは悪性の腫瘤です。
(一番多く見える丸いものは赤血球です。)
核の大きさをみます。→比較的同じような大きさです。
悪性の可能性は低いのではないか?と考えました。


今のところ組織球種という、良性の腫瘤を疑っています。(切除して病理検査をしないと診断はつきません。)
組織球種であれば1~2カ月かけて小さくなっていきます。
ただ、ホントに良性で無くなるタイプであるのかどうかは、現時点ではわかりません。

今できることは見守ることだけです。
切除した方がスッキリするのは間違いありません。
ただ、消えるかもしれないものをわざわざ切る必要があるか・・・、
悩ましい日々を過ごしています。

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